クッキーのお話

先日、ステラおばさんのクッキーを買いました。
何となく食べたくなって。
私の住んでいるところは田舎なので、ステラおばさんの店舗などはなく、スーパーかネットで箱入りの詰め合わせを買うしか方法がありません。
近所のスーパーでは、贈答用のコーナーに置いてあります。１２枚で１０８０円で、１８枚で１６２０円、２４枚で２１６０円だったので、真ん中の１８枚を買いました。

３歳の息子を保育園に迎えに行き、まだ遊び回りたいところを「帰ったらおいしいクッキーがあるよ」と釣って連れ帰りました。
帰って早速クッキーの箱を発見する息子。
嬉しそうにリビングに持っていき、箱を開けて、
「わあーっ！」
と歓声を上げます。目をキラキラ輝かせて……なんて可愛い。
その時は２枚ずつ一緒に食べ、１８枚のクッキーは４日もしないうちになくなりました。

詰め合わせの箱には、いろいろな種類が入っています。
どれもおいしい。
でも……私はチョコチップクッキーが好きです。
チョコチップクッキーばかり沢山食べたい！

同じことを考える人は大勢いるようで、COOKPADには『ステラおばさん風チョコチップクッキー』のレシピが沢山出ています。
作ってみたことがありますが、確かにそれっぽい、おいしいクッキーができました。

ちなみにそのレシピがこちら。

好みにもよりますが、クッキーを作った時は、出来立てよりも冷めてからのほうがサクサク、カリカリでおいしいです。
でもま、出来立て食べるのも手作りの醍醐味ですけどね。

上のレシピを見ると、バターと砂糖の割合が大きいですね。
このレシピは油分が多いので、天板に生地を載せる時に形成しなくても、焼いているうちに自然と溶けて薄く丸い形になります。

お菓子作りの基本は「材料きっちり」なのですが（『わかったさんのクッキー』を読んだことがある方がどのくらいいらっしゃることでしょう。お菓子作りをする人形が、「〇〇グラム、ちょっきり！」と言われて何度も計量し直しさせられ、ヘトヘトになっていたのを今でも思い出します）、それは何故かといったら、分量が違ったら、違うお菓子になってしまうからなのでしょうね、きっと。

クッキーに使う材料は、主にバター、砂糖、薄力粉、たまごです。そこにベーキングパウダーが入ったり、粉がアーモンドプードルになったり、砂糖が粉糖になったりと、使う分量、材料の違いで実に様々なクッキーが出来上がります。

たまごを使わず、バター、砂糖、薄力粉だけで作るレシピもあります。
バターの存在感が強く、ホロホロともろい、くちどけの良い仕上がりになります。
ショートブレッドなどはこれです。

たまごが入る場合も、全卵、卵黄のみ、卵白のみで食感が変わります。
全卵が入ると固めになって型抜きクッキーに向きます。
卵黄のみが入る場合は柔らかめ。サブレみたいな感じです(これはとてもおいしい)。
卵白のみが入るものはラングドシャです。
（薄力粉、バターが入らず卵白と砂糖だけで作るクッキーもあります。これはメレンゲクッキー）

使う油がバターか、マーガリンか、サラダ油かでも味が全然違います。
サラダ油で作ると軽い感じになるので、罪悪感もちょっと軽めになります。笑

粉類にアーモンドプードルが入ると贅沢な味に、レモン果汁やレモンピールが入るとレモン味に（そりゃそうだ）、ココア粉を入れればココアクッキーになるし、ココア生地とプレーン生地をまだらに混ぜてマーブルにしたり、チョコチップを混ぜ込んだり、アーモンドやクルミを刻んで入れたり。種類を挙げたらもう切りがないですね。

二十歳くらいの時に大阪に住んでいた頃、梅田駅にくっ付いていたショッピングモールに、クッキーだけを売っているお店がありました。
長方形の大きめのクッキーで、カリカリでおいしくて、味が何十種類もあって。
学校の帰りに毎日のように通い詰めていました。
もしタイムマシーンがあるなら、もう一度行きたい。

同じく大阪に住んでいた頃、自分の部屋でクッキーを焼いて、電気代が８０００円も跳ね上がったことがありました。
電子レンジに付いていたオーブン機能を使ったことが原因でした。温風で加熱するタイプのオーブンって、温度管理ができるのは良いけど、電気代がめちゃくちゃ掛かるんですよね……。おちおちクッキーも焼けやしません。
今はトースターと同じ石英管ヒーターを使用していて、ファンで熱を均一にしてくれて温度調節もできる、コンベクションオーブンというものがあるので安心です（まあ、多少の温度ムラはありますが）。ガンガン使っても電気代はそれほど上がりません。うちではアイリスオーヤマのを使っています。

ああ、クッキー焼きたい……。
今は息子が好奇心旺盛すぎるのでクッキーを焼くどころではないけれど、彼がもう少し大きくなったら、一緒にクッキーを作りたい。
その時を楽しみにしている今日この頃です。